離乳食の豆腐はいつから?調理方法や食べ進め方を解説

子どもの食事

離乳食を始めておかゆや野菜に慣れてきたら、次に試したいのが豆腐です。豆腐はやわらかく、消化吸収もよいので、離乳食で初めて与えるたんぱく質源として最適な食材です。栄養も豊富なので積極的に食べさせてあげたいですね。

この記事では、離乳食で使用する豆腐の選び方や調理方法、食べ進め方などを紹介します。

離乳食の豆腐はいつから?どれくらい?

豆腐は初期の5~6ヶ月から与えることができます豆腐はやわらかく、消化吸収もよいので、離乳食で初めて食べさせるたんぱく質源としておすすめです。また、たんぱく質や鉄分、カルシウムなど赤ちゃんの成長には欠かせない栄養素がたくさん含まれた優秀な食材です。

豆腐はおかゆや野菜に慣れたら試してみましょう。離乳食を始めて1週目はエネルギー源となるおかゆ、2週目にビタミン・ミネラル源となる野菜を2~3種類試し、問題なく食べられれば、3週目頃からたんぱく質源となる豆腐に挑戦するといいですよ。

目安量は以下の表の通りです。いずれか1種類の食材を選んだ場合の量なので、2種類の食材を使うときにはそれぞれ1/2量にするなどして調節します。

たんぱく質はアレルギーの心配があるので、慎重に進めていきましょう。初めは1さじから始め、徐々に増やしていきます

豆腐でもアレルギーは起こる?

豆腐の原料は「大豆」です。大豆はアレルギーの特定原材料に準ずるもの21品目の中の一つです。豆腐も食物アレルギーを発症する可能性はありますが、以下の3つのポイントを押さえて進めていけば、心配しすぎなくても大丈夫です。

初めて食べさせる時には・・・

・体調が良く、かかりつけの小児科の開いている日の午前中に食べさせる

・1さじから始める

・食べた後は体調に変化がないか観察する

離乳食で使用する豆腐の種類は?

初めての豆腐は絹ごし豆腐

豆腐には木綿豆腐、絹ごし豆腐をはじめ、いろいろな種類がありますが、初めて食べる豆腐は、やわらかくて舌触りのなめらかな絹ごし豆腐を使用します初期~中期の間は絹ごし豆腐がおすすめです。

また、充填豆腐もOKです。充填豆腐というとあまり聞きなれないかもしれまんが、絹ごし豆腐のようになめらかな食感の豆腐で、離乳食にぴったりです。パックに隙間なく豆腐が入っていて、水はほとんどないのが特徴です。充填豆腐は密閉したあとにパックごと加熱して作られるので、しっかり殺菌され、長期間保存ができます。

木綿豆腐は後期から

慣れてきたら、木綿豆腐も試してみましょう。木綿豆腐は中期くらいまでは表面の固い部分を取り除く必要があるので、後期頃からがおすすめです。木綿豆腐はザラザラとした食感がありますが、絹ごし豆腐よりも栄養価が高く、ぜひ取り入れたい食材です。

ちなみに「卵豆腐」や「ごま豆腐」も「豆腐」と名前がついていますが、大豆を原料とした豆腐とは全く別物です。やわらかくて食べやすそうですが、市販のものには塩分や添加物がたくさん含まれているので注意しましょう。

どのように食べさせる?調理方法と食べ進め方

豆腐の下ごしらえ

豆腐は一般的に加熱しなくても食べられる食材ですが、表面には雑菌がつきやすいので、必ず加熱してから与えます。熱湯でゆでるか電子レンジで加熱しましょう。レンジでチンが簡単でおすすめです。

加熱しすぎると表面が乾燥して固くなったり、爆発することもあるので様子を見ながら加熱しましょう。表面が固くなってしまうときには、豆腐がかぶるくらいの水を入れ、ふんわりとラップをかけてチンするといいですよ。また、つぶしてからチンするのではなく、チンしてからつぶす方がやわらかく仕上がります。水切りをする場合はキッチンペーパーで包み、レンジでチンすると簡単に水切りができます。

豆腐は温度が下がりにくく、特に電子レンジで加熱した場合は非常に熱くなっています。しっかりと冷ましてから食べさせましょう

①離乳初期

おかゆや野菜に慣れた3週目ごろからスタートします。

加熱した後なめらかにすりつぶして、必要であればお湯やだし汁でペースト状にのばします。

初日は1さじから始めます。食べた後、体調に変化がなければ、2日目、3日目も1さじずつ与えて様子をみましょう。慣れてきたら他の食材と混ぜてもいいですが、慣れるまでは単品で食べさせましょう

初期は25gくらいまで食べられます。順調に進んでいれば1さじから少しずつ増やしていきましょう

初期の後半には、2~3㎜角のみじん切りにしていきます。加熱してから包丁で刻むか、フォークなどでつぶします。

②離乳中期

加熱した後、4~5㎜角程度に刻みます。つぶしてもOK。慣れてきた後半には、6~7㎜角くらいにしていきます。中期の目安量は前半30g、後半40gです。

豆腐はほかの食材と合わせやすいので、野菜と和えるのもおすすめです。

③離乳後期

加熱した後、7~8㎜角程度に切ります。後期の目安量は45gです。

木綿豆腐にも挑戦してみましょう。表面を焼いてあげると手づかみ食べもできますよ。焼き豆腐を使用してもOKです。豆腐ハンバーグにするのもおすすめです。汁物に入れてもいいですね。

④離乳完了期

1㎝角に切ります。完了期の目安量は50~55gです。

1歳を過ぎたら加熱はしなくても大丈夫ですが、心配であれば加熱しましょう。熱湯にさっと湯通しするだけでもOKです。

豆腐は冷凍保存できる?

豆腐は基本的に冷凍保存には向いていません。水分が多いため、冷凍すると水分が抜けてモソモソとした食感になってしまいます。小分けのパックを使用するか、残った豆腐は大人の料理に使いましょう

ただし、離乳初期の絹ごし豆腐のペースト状であれば冷凍可能です。ゆでた後水気を切って裏ごしし、小分けにして冷凍します。

豆腐の選び方

国産大豆100%使用のものを選ぶ

外国産大豆は輸入前に防虫、防カビ剤を使用していたり、遺伝子組み換え大豆を使用している場合があります。

国産大豆100%使用」や「国産大豆使用」と表示されているものを選びましょう。「国産大豆使用」と表示できるのは国産大豆を100%使用しているもののみです。国産大豆使用割合が100%に満たない場合は、「国産大豆○○%使用」と表示されています。

凝固剤に天然にがりを使用しているものを選ぶ

より安全で栄養価の高い豆腐を選ぶには、凝固剤として「塩化マグネシウム含有物」「粗製海水塩化マグネシウム」と表示される天然にがりを使用したものを選びましょう

消泡剤が入っていないものを選ぶ

豆腐の製造過程で出る泡を見栄えや食感をよくするために、消泡剤を使って除去しているものがあります。消泡剤は表示の義務がないため、消泡剤不使用」と記載されているものを選ぶとより安心です

 

 

豆腐は身近な食材でお財布にもやさしいところが嬉しいですね。その上、栄養価も高く、いろいろな料理に取り入れられる素晴らしい食材です。ぜひ豆腐を使って、離乳食のバリエーションを増やしましょう。

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