「体がだるく感じるのですが、低血糖のような気がします。どのように対処したらいいですか。」
糖尿病を治療している人やダイエットをしている人など、身体のだるさを感じるなど低血糖の症状を感じる場合がありますが、
低血糖のときには適切な対処をしないと最悪の場合命が危険にさらされる可能性もあります。
ここでは低血糖を感じたときのチェックポイントと低血糖の対処方法を紹介しています。
低血糖とはどのようなものか、どうしたら対処できるかを把握していつでも自分の身を守れるようにしておきましょう。
低血糖の症状と低血糖の対処方法
主な症状は「意識レベルの低下」、「脱力」、「動悸」、「発汗」など
以下に主な低血糖の症状をあげます。
当てはまるものがあれば低血糖を疑ってください。
- 身体の力が入りにくい
- 手が震える
- 動悸がする
- 頭がボーとする
- なにかに集中できない
- 身体が熱い
- 汗が出る
- 吐き気がする
- 身体がだるい
- しんどい
低血糖の症状は「意識レベルの低下」、「脱力」、「動悸」、「発汗」などがあります。
血糖値が低いほどこれらの症状は強く現れ、最悪の場合命の危険を伴うこともあります。
低血糖が軽い場合の対処は自分でできますが重篤な場合は病院での処置が必要となるので、自分で早めに低血糖に気づけるように症状の例を把握しておきましょう。
対処法① 口から摂れるうちに「ブドウ糖」を摂る
低血糖の対処方法は「ブドウ糖を摂る」ことです。
ブドウ糖(グルコース)は速やかに身体に吸収されますので、低血糖で不足していたエネルギーとなり低血糖の症状を改善させます。
チョコレートなどの砂糖が入ったお菓子でもいいのですが、ブドウ糖が最も早く血糖値を高めるので、低血糖になるリスクがある方はブドウ糖を携帯しておきましょう。
低血糖を感じたら、まずは5~10gのブドウ糖を摂取し、症状が改善しない場合は追加で摂取しましょう。
対処法② 重い低血糖のときは「座り込んで助けを求める」
意識がなくなるように重い低血糖の場合は、ブドウ糖を口から摂ることもできなくなるので、病院を受診しグルカゴンⅣ筋注などの処置をおこないます。
自分では無理に動かずに、その場に座り込んで病院受診の助けを求めてください。
意識が飛ぶほどの低血糖状態では一分一秒が重要です。動こうとするとより低血糖の症状が悪化することもあるのでその場に座り込んで助けを呼びましょう。
また、低血糖の種類には無症状でいきなり意識が下がるほどの重篤な低血糖となる無自覚低血糖と呼ばれるものもあります。
この場合は自分で助けを呼ぶこともできないまま意識消失となることもあります。
低血糖のリスクがある場合は家族も低血糖の時の対処法を把握しておき、早めに対処できるようにしておきましょう。
低血糖が続くなら食事を見直すことも必要
普段から低血糖になりやすい場合は、服薬や食事療法の内容が自分に適しておらず、エネルギー不足が顕著に起きているかもしれません。
その場合は医師や管理栄養士に相談し、食事を見直しましょう。
糖尿病の場合、食事の見直しが血糖コントロールの改善につながりますが、生活するために身体に必要な量のエネルギーが不足するほど食事量を減らすと、かえって低血糖などの健康障害を生んでしまいます。
どのようにときに低血糖を感じるか、具体的には低血糖を感じたときの直近の食事内容や食事時間をメモしておいて、病院受診の時に提示すると適切な食事へ見直ししやすくなります。
食事の内容を見直す場合は治療方針などとの関係を考慮する必要があるので、自分で判断せずに主治医などに相談してください。
可能ならば血糖測定器を持っておく
可能ならば自分でできる血糖測定器を常備しておき、低血糖をかんじたら血糖を測定しブドウ糖を摂取るようにしましょう。
血糖測定器は指先にとても小さな針を刺して少しだけ血を摂ることで測定できます。
低血糖の症状が良くわからなかったり、無自覚で低血糖となる可能性があったりする場合は、自分で測定できる血糖測定器を持ち歩き、定期的に測定すると安心です。
低血糖が心配な方は主治医に相談してみてください。
まとめ
○低血糖を感じたら「ブドウ糖」を摂取する
○意識が飛ぶような重い低血糖の場合は「その場に座り込んで病院受診の助けを呼ぶ」
○医師や管理栄養士に相談し食事内容を見直す
○可能ならば血糖測定器を持っておく
以上、「低血糖を感じたときの対処法」について紹介しました。
低血糖は早めの対処が重要です。糖尿病の治療をしている方などはブドウ糖を常に持ち歩くようにしておきましょう。